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2025年11月15日
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春節

2013年02月12日

さて、フフホトは中国の正月(旧正月)、春節期間でございます。

自分はやはり日本人なので、春節に対する思い入れはないのですが、
1月1日と比べるとやはり盛り上がりでは比較にならないですね。
一応正月も、完全スルーだった以前と比べ、うちの学校でも曲がりなりにも1日だけとは言え
休みをくれるようになったり、企業によっては3日休みをくれるところもあるようですが、
正月くらいゆっくり過ごしたいと、せめて一部企業のように3日は休みが欲しいと思います。
まぁ、日本における旧正月の扱いはそれよりさらに悪いですし、存在すら知らない人も
多いくらいですから、日本に行った中国やモンゴル人よりはマシなんだろうとは思うのですが。

例年盛大に鳴らされる爆竹は去年や一昨年と比べると少し抑え目だった印象。
この辺は最近爆発事故が多いですし、当局に規制されたりしてるのかもしれませんね。
去年までは春節の2週間前くらい前から爆竹屋の露店が大量に並びましたが、
今年は家の前の通りで3日前くらいにようやくちらほら見かけた程度でした。
もっとも、比較の問題で抑え目だったというだけで、やかましいことには変わらないのですが。
特に年を越す0時を挟んでの2時間ほどの擬似戦場と言えるほどで、一度は体験することを
オススメします。何しろテレビの音を最大音量にしても聞こえなくなるほどですから。
学校の寮、特に留学生寮だと留学生のほとんどが帰国していることもあって、
比較的静かに過ごせるのですが、住宅街は凄まじい爆音に包まれます。
安全面に気を使うこともなく、建物との距離など考えずに爆竹を設置するので、
ガラス窓を挟んで目の前30センチの位置で爆発するところが拝めたりと、
なかなかスリリングです。発光するのであまり見過ぎると目に悪そうですが。

ここ数年、チェーン店を中心に春節初日から営業する店が増えてきていますが、
少し街の中心部から離れると、シャッター街もかくやというほど静まり返っています。
いつも夕方以降人でごった返している飲み屋街も春節当日は営業していないところが
ほとんどで、通りにある店のうち営業していたのは3軒だけでした。
夕飯を食べようとみんなで繰り出したらどこも閉まっていて、仕方なく飲み屋街まで来たところ、
こちらも閉まっているところばかりで、結局開いてた3軒のうちのひとつ、
ラーメン屋に入りました。やっぱり正月(春節)は不便だなぁと思いつつ、
街の閑散としている様が自分の思い描く正月と合致して妙に嬉しかったですね。
やっぱり正月は家で過ごすもの、出歩くまでならともかく店開くなんて邪道です。



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前期が終わりました

2013年01月21日

遅くなりましたが、明けましておめでとうございます。
毎年のことながらこちらでは正月ムードなどというものは欠片もなく。
元々中国という国で正月が重要視されていない上、大学に在籍する留学生の
9割以上を占めるモンゴル人も同じなので、全く盛り上がりません。
まぁでも、今年はみんなで集まって年越しパーティーを開いたので、
ここ3年の中では有意義な正月になったと思います。
年越しそばも食べたし、雑煮っぽいものも食べたし、徹マン(徹夜マージャン)もやったし。


さて、内蒙古大学は20日から正式に冬休みに入っています。
正式にと言うのは、授業自体は1月3日までで、その後はテスト週間に入っており、
学部によって試験日程が違うので結構前に実質的に冬休みに入った人もいるようですね。
それはともかく、どうにかこうにか半年間通い終えたわけですが…キツイですね。
授業についていけるとかいけないとか、そういったこともそうですが、
とにかく「ほうれんそう」がなっていないのでいつ何が起こるのか分からないのがどうにも。
これに関しては自分も元々必要な時にしか連絡を取らないほうなので、
我が身を省みるとあんまり声を大きくして言えない部分もあるのですが、
何の連絡もなく試験の日程が変更されていたのには閉口しました。
「されていた」と過去形なのは、それのせいで試験に参加できなかったもので…。
モンゴル簡史のテストが大晦日の午後にあるというのは聞いていたのですが、
具体的に何時に始まるのかはっきりせず、当日の昼前に友人に電話したら、
「朝8時に終わっちゃったよ」という返事を聞いて、一瞬時が止まりました。
人間理解できないこと、受け入れられないことを聞くと思考が停止してしまうのですね。
何でも、前日(30日)の夜にクラス長に試験時間を変更する旨先生から通達があったそうですが、
連絡網が整備されていないこともあり、こちらまで伝わってこなかったんですね。
とにかくそういうことがある度に事務室に行って談判しなければならないので、
神経が磨り減って仕方がない。色々といい加減な分、交渉すれば意外と何とかなることが
多いのですが、口が裂けてもそれがいいこととは言えないですね。


さて、冬休みということもあって、明日から10日間の日程で1年ぶりに帰国します。
せっかく帰るんだからもっと時間取ればいいのにとは自分でも思うのですが、
この半年間の学習状況を鑑みて、休み中は予習復習をやらなければならないなと。
とてもじゃないですが、暢気に遊んでいる時間はないなと思いまして。
毎回帰るたびにあちこち出かけて忙しいのですが、今回こそは家でゆっくりしたいですね。


ボロチャリ

2012年11月25日

先日気分よく自転車を漕いでいた時のこと、
ブレーキをかけたらなぜかクニュッという妙な感覚。
見てみるとブレーキかける時に握る部分が変な方向に曲がってました。
ひと月前に折れたのを交換してもらったばかりなのに…。
しかも折れたのがプラスチックだったので、金属製のにしてもらったのに。
外から見た限りではどこが壊れたのか分からなかったのですが、
ぐにぐに動かしてたら内側からポロッと何かがこぼれまして。
どうやら内部に使われているプラスチック部分が壊れてしまっていたようです。

まぁ夏ならブレーキが壊れていてもなんとかなるんですけどね~。
いや、もちろん危険なので早急に直すべきだとは思いますが、
こちらは日本みたいに坂がないので、意外と何とかなるんですね。
日本だったらとてもじゃないけどブレーキ利かない自転車なんて乗れませんが、
こちらではスピード出さなければ足ブレーキで何とかなりますから。
しかし今は冬。しかも今年は例年以上に雪が降り、
道路はでこぼこに凍った雪に覆われているという極めて危険な状態。
一応片方のブレーキが使えるとは言え、氷の上で片方だけ
ブレーキをかけたらどうなるか、言うまでもないことですね。

てなわけで、帰りに直してもらったのですが、材料費込でたったの4元。
日本円にして50円くらいでしょうか。相変わらず自転車修理関係の金額は
10年くらい前で止まっているようです。それでも一応値上がりしてるんですけどね。
しかしまぁ、このボロいチャリンコ。中古のを90元で買ったとは言え、
前後輪、かご、両ブレーキ、サドルと壊れる度に交換している上、
ペダルもひん曲がってそろそろ交換を考えなければならないという、
遠からずメインフレーム以外全部取り替えてしまうことになりそうな勢いです。
以前使っていたそこそこいい自転車が盗まれたので、
今度は盗まれてもいいようにボロいものを使っているのですが、
それはそれで整備費がかかるということで、何をかいわんやですね。
走ってる時にいきなり金属フレームが剥離したり、前輪が爆発したり、
1週間でチェーンが4回も切れたり、よくも乗り続けてるなと自分でも感心します。
自転車の修理屋さんにもさっさと買い換えろって言われました(笑)
おかげですでに修理費だけで買った時の金額の倍以上使ってますからね~。
まぁ盗まれた自転車もペダルがいくら締めても走ってるうちに緩む
妙なクセがついてしまい、直すための工具を常に携帯してたなんてこともあるので、
どっちにしても品質に問題があるってことなのかもしれませんが。

しかし、自分が通ってる大学の向かいにある師範代付属中学のお子たちは
いい自転車に乗ってますね~。まったく羨ましい限り。
自分も日本で乗っていたようなATBに乗りたいのですが、
やっぱり盗まれる可能性を考えるとなかなか手が出ないです。
いっそ目的地によって乗り分けとかすればいいのかもしれませんが。


慣れ

2012年11月18日

長い海外生活で、現地の生活にどっぷり浸かってしまい、
外国の習慣が身に付いてしまうことは良くあると思います。

自分もフフホトでの生活が10年近くになることもあり、
しかも子供の頃からいることもあって生活習慣だけでなく、
性格や人格形成にまで影響を受けてしまっていますが、
そうして身に付いたものの大半は、日本で暮らすのには必要ないものだったりします。
その性格や身に付いた外国の常識によって日本の人間関係に馴染めなかったり、
身に付いた習慣は変な癖だと思われたり、もしかしたらデメリットの方が多いかもしれません。
しかし、頭では分かっていてもどうにもできないものはどうにもできないもの。
そしてふとした瞬間に、ああ自分はもう日本人じゃないのかも、とか思うんですね(笑)

自分の場合はそうですね、日本で横断歩道を渡る時ですね。
日本でも渡る前に右見て、左見て、もう一度右見て渡るよう教育されますが、
信号無視が当たり前の中国での生活が長い自分はいつ横から車や自転車が
突っ込んでくるかと引切り無しに左右に首を振りながら渡る習慣が身に付いています。
日本だから一度安全を確認したら後は大丈夫だと分かっていても止められないんですね。
他の人が真っ直ぐ前を向いて横断歩道を渡る中、一人だけひたすら首を横に振って
左右を覗き込むようにしながら渡る…挙動不審なんてものじゃないです(笑)

逆のパターンもあって、成田から北京に行く飛行機に乗った時のこと。
北京に到着して出口に向かう途中にあったエスカレーターで、皆左に寄るのを見て、
ああ、日本で教育されちゃったんだなーなんて思っちゃいました。
普段中国人は左右どっちかに寄るなんて気の利いたことしませんからね。


なんでこんな話題を出したかと言いますと、先日弟に電話番号を聞いたら、
固定電話と携帯電話の番号を渡され、何故二つあるのかを理解するのにしばらく掛かりまして。
こちらで連絡先の交換となると学校の知り合いは皆寮住まいなので部屋に電話がありませんし、
そもそも手軽に連絡の取れるツールとして固定電話は携帯電話に遠く及びませんので、
新しく知り合った人とは基本的に携帯の番号しか交換しないんですね。
それが当たり前になっていたので、電話番号が二つあることと固定電話があることを
とても不思議なことのように思ってしまったわけです。うーん、慣れって恐ろしい。


日本語は便利

2012年11月11日

試験やら何やらでなかなか時間が取れない今日この頃。
その上なかなか文章を書こうという意欲が湧いてこないのがどうにも。

元々自分は文章を書くのが好きな人間で、長いこと書いていないと何かしら
書きたくなってくるのですが、日常の授業でその欲求が満たせられておりますもので。
とは言え、何かしらの形でここでの生活は記録しておかなければと思ってますので、
どうにか週一以上のペースでどうにかしていきたいものです。
そのためにも目の前に大きく立ちはだかる英語の試験という壁をどうにかせねば。


ところで、自分は内モンゴル語を喋れるわけですが、
モンゴル語を学問として勉強したことはほとんどありません。
特にここ8年ほどはモンゴル語を学習するという目的以外でモンゴル語に触れることで
知識を得るということを意識しないまま学んだものはあると思いますが、
勉強しようと思って勉強したことがないので、知識の面では大したことがありません。
そういう意味で、今は蒙古語言文学科に所属して学んでいるわけですが、
今まで感覚で操ってきたものの法則やら規則やらを学ぶことで新しい発見をしつつ、
ある種の確認作業をしているような状態になっています。
これがなかなかに面白いのですが、知識として身に付くには未だ遠く。
そもそも小学校でモンゴル語を学ぶのに音声記号など使いませんでしたので、
日本や他の国で書かれた参考書など読むためにはまずそこから何とかせねばならず、
言語学習者としては超の付く初心者であるという、なかなか難しい状態です。
とは言え、そもそも自分が感覚に頼っているのは確かですが、
モンゴル語自体使う言葉の選択は感覚に依ってる部分が多い言語だと思います。
他の日本人にモンゴル語について聞かれた時、論理的に説明できない時は
思わず「考えるな、感じろ」なんて言ってしまいます。もちろん、全てがそうとは言いませんが、
それで片づけられる部分も少なからずあると思っています。

その点日本語は微に入り細に入り手が行き届いていて、使いやすいなあと、
特に最近はモンゴル語で文章を書くことが多く、細かい違いがなかなか表現し辛いと
感じているので、語尾の変化で感情の表現までカバーしている日本語は便利だなぁと、そんな風に思ってしまいます。単に自分のモンゴル語力が足りないだけかもしれませんが。