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2025年11月11日
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常識

2014年06月21日

W杯の日本の試合が行われた後、スタジアムで観戦した日本のサポーターたちが
帰る前にスタンドの清掃を行ったというニュースが世界中で伝えられた。
素晴らしいことであるし、このニュースを見た大部分の人は
スポーツ観戦の模範と言うべき姿勢だと賞賛した。
しかし、一部の人はなぜ彼らがそこまでするのか心の底から理解できないのだという。
国が変われば人も変わり、常識も変わる。
日本人としてはレジャーで自分が出したゴミを自分で処理するのは
わざわざ特筆するまでもない当たり前のことだが、
世界的に見ればそれは少数派で、だからこそこのような形で取り上げられたのだろう。
そして、ゴミを捨てて帰るのが当たり前な国では理解されないこともあるということだ。

10年前フフホトに初めてマクドナルドがオープンして友人と連れ立って行ったが、
食べ終わった後トレーとゴミを片付けようとしたら捨て置くよう強く言われた。
曰く、それは店員の仕事なのだから彼らの仕事を奪ってはならないと。
中国の店は日本では考えられない数の従業員を雇っているが、
こういった無駄な部分をなくせば恐らく半分以下に減らせると思う。
しかし多すぎる人口のために雇用を生み出すためわざと仕事の体系を
システマティックにしていないという事情もあるのだそうだ。
なるほど、多すぎる従業員にもそれなりの理由があったんだと納得はできる。
できるが、友人が結婚式で使うウエディングドレスを借りに行った
二人か三人で仕事すべて賄えそうな貸衣装屋で、八人いた従業員全員が
パソコンでソリティアをやっているのを見た時はさすがにどうかと思った。
日本の効率主義も大概だが、これと比べればまだ理解できると思うあたり、
やはり自分と彼らの常識を隔てる壁は低くはないということなのだろう。


これはうちのクラスのコンピュータの授業後の光景。





誰が片付けているのか知らないが、先生が文句を言わないあたり、
やはりこれも彼らにとっては当たり前のことなのだと思う。
掃除当番が片づけて然るべきだと思っている人からすれば、
日本のサポーターの行動もなぜそんな余計なことをするのかと感じられるのでは。




ついでにメインで使ってる教室。
こんなに教科書積み上げて机使いにくくないんだろうか。



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選択

2014年06月10日

古代漢語の授業で、来週試験を行うと先生から通知があった。

しかし現時点で試験の形式は決まっていないそうだ。

先生に試験内容を問う声に対し、持ち込み不可だが授業で習った内容の試験と
持ち込み可だが授業で習っていない内容の試験、どちらがいいかと返された。

先生としてはどちらでもいいので学生に選ばせてあげようとのこと。

学生たちは思い思いにどちらがいいか声に出す。

どう贔屓目に見ても小学生くらいの子供のノリで自分の希望を口にする。

聞こえてくる数的にはどちらかと言うと持ち込みありのほうが多いようだ。

しかし持ち込みなしを希望する生徒も少なくはない。

いっそどちらか選択できるようにしてくれないかと、そんな考えが頭を過ぎった。

自分としては持ち込みなしの試験のほうがまだチャンスがある。

収まらない喧騒に先生はひとつの結論を下した。



「どちらか決まらないので、とりあえず試験当日は資料を持ってきてください。
持ち込み可の場合は使用を許可しますが、持ち込み不可にするかもしれません。
両方の可能性があるという前提で準備してください」




勘弁してください。



突然

2013年11月18日

昨晩漢語の授業を受けに教室に向かうとそこには知らない先生がいました。
何やら担当の先生が風邪を引いて急遽代理を引き受けたのだとか。
先学期の授業を担当した先生は用事や急病で出られない時は休みになったのですが、
今学期の先生はその点非常に職務に忠実なようです。
個人的にはもちろん休みにしてくれた方が嬉しいのですが…それはさておき。
今回代理で来た先生ですが、普段漢語を教えてるわけではないんだろうなと、
漢語を教えることにも、外国人相手に教えることにも全く慣れてないことが窺えました。
聞けば普段は蒙古学学院(うちの学院)で現代蒙古語を教えているそうな。
せめて漢民族であれば、余計なことを考えずに全て漢語で授業を進めたのでしょうが、
なまじ内モンゴル語を話せるため、クラスの大部分を占めるモンゴル人を気遣って
いちいちモンゴル語で解説を挟むので非常にテンポが悪くなっていました。
しかも悪いことにそれがモンゴル人にはイマイチ上手く伝わっていない様子。
その上、どうやら日本語も多少勉強したことがあるようで、クラスに3人いる
日本人に向けて分かりやすいようにと拙い日本語で解説を挟むのですが、
先生の日本語訳に問題があり過ぎて余計混乱するという悪循環。
先生自身突然回ってきた役目を何とか果たそうという気持ちが
こちらからも見えるだけに、その空回りっぷりが涙を誘いました。

ただ、その辺のことはまだいいんです。
この先生が一学期ずっと教えるとなれば正直授業に出る気も失せますが、
今回限りだと言うならばどうということはありません。
それでも代理とは言え、外国人に漢語を教えるのなら、
せめて最低限の条件を満たしている人を探すべきだったと思います。
この先生、教え方が下手なのもさることながら、
内蒙というか東北の方言丸出しなんですね。
言うなれば、日本語教師が関西弁丸出しで、
外国人に標準語として関西弁を教えているような状態。
突然のことで仕方がなかったんでしょうが、
外国人に漢語を教える役目を担う以上、
最低限普通話を使える人を探すべきですし、
まともな代理が見つからないのなら中止にするべきだったと思います。


突然と言えば、昨日突然国際教育学院の教務課に呼ばれ、
来週までに漢語の作文1000文字書いて来いと一方的に言い渡されました。
こちとら中間試験週間で忙しいと言うのに、何さらしてくれとんじゃ、と。
何やら外国人の漢語作文大会に応募するためだ言うのですが、
そこに自分の参加意志などは考慮されないんでしょうかね。
1000文字程度大した手間ではないんですが、勝手に参加を決められ、
しかも来週までに書いて来いとは横暴もいいところだと思います。

それともうひとつ、こちらも国際教育学院絡みなのですが、
先週初め、金曜日に留学生会議を行うので全員参加する旨通達がありました。
去年この時期に会議が行われた記憶はありませんし、
議題に心当たりもないため何について話し合うのか聞いても
要領を得ない答えばかり。最近規則違反者処分通知の貼り紙が
大量に貼り出されていたので、それに関することなのかと
当たりをつけつつ当日会場に向かったところ、何故か誰もおらず。
学院に問い合わせたところ、参加を予定していた先生で
来ていないものが多いから中止になったとおふざけでない答え。
その上、また改めて日にちを決めて行うという有難くない通知まで頂きました。
ホント、うちの大学の事務方って仕事ができません。


これらに限らず、とにかくここは「突然」起きることが多すぎます。
授業だからと朝早く起きて学校に向かうもなぜか誰も居らず、
友達に電話してみたら先生が急用で突然授業中止になったとか日常茶飯事。
最悪だったのは試験の時間が突然変わったのに連絡が回ってこなかったため、
期末試験に参加できなかったことですかね。午後に行われる試験の会場に
向かったら誰も居らず、場所を間違えたかと慌てて先生に電話したら
「朝やっちゃったよ?何で来なかったの?」となぜか怒られたという…。
自分はどちらかと言うと計画を立てて行動するタイプなので、
ここでの生活は非常に神経使いますし、結構精神的にきますね。
ある意味では突発的事態に備える訓練をしているのだと考えることもできますが。
百歩譲って突然何かが起こるのは仕方ないとして、
せめて連絡網をきちんと整備してもらいたいものです。



体力測定

2013年09月23日

新学年ということで、毎年恒例の体力測定が行われました。
と言っても、1日で全てのメニューをこなすわけではなく、
今日行われたのは男女共通の50m走と、男子の懸垂、女子の腹筋のみ。
来週から再来週の体育の時間に残りのメニューを消化するみたいですね。

この体力測定、昨年も行われたのですが、
1年と2年ではメニューが違うのか、昨年は50m走がありませんでした。
前回自分が短距離走のタイムを計ったのは高校3年のスポーツテストの時なので、
タイムを採るために短距離を全力で走ったのは実に10年ぶりとなります。
走り方なんか覚えてませんし、30m走ったあたりで太ももが吊って
フォームがバラバラになり、途中からは動かない足を前に出すのに必死でした。
感覚としてはプールで体力使い果たして必死に
ゴールまで足をバタつかせてる感じに近いでしょうか。
おかげで今も太ももの辺りが筋肉痛でひどいことになっているのですが、
なぜか記録は高校生の時より良かったです。
クラス内でも真ん中よりちょい下あたりだったんですが、
こんな20も半ば過ぎたおっさんに20歳の子達が負けんなよ、と。

で、走った後に分かったことなんですが、
留学生はこの体力測定、参加しなくて良いとのこと。
自分は何のために足の筋肉突っ張らせてまで頑張ったんだと言いたいところですが、
そもそもこの体力測定は、中国の大学生の身体能力の統計を取るために
行っているため、我々のようなイレギュラー因子を混ぜるべきではないんですね。
ただ、昨年参加した時点でその点に疑問を抱いていた身としては、
今さらかよ!としか思えませんでした。

まぁ、国の管轄化で行われる正式な健康診断で
身長と体重の測定を「自己申告」で済ませるような国ですから、
これくらいのことは問題にもならないのでしょうね。




管理システム

2013年07月24日

気がつけば月末。今学期は期末試験をうまく乗り切ることができましたが、
まだまだ磐石とは言いがたく、そろそろ来学期に向けて準備し始めなければなりません。

とは言え、先学期の惨憺たる成績と比べれば格段に進歩が見え、
きちんと準備をして臨めば合格点くらいは取れるという自信がつきました。
何しろ先学期の成績はクラス内平均点順位で圧倒的最下位。
今学期最初のクラスHRで先生が順位表片手に成績が悪かった生徒に
駄目出しを行ったのですが、自分の成績が下から2番目の子と比べても
平均で(合計ではなく平均で!)20点以上悪かったことから完全に「みそっかす」扱い。
その子に対して先生が「あなたは成績が一番悪かったのだからもっと頑張りなさい」
なんて言ってるんですから、乾いた笑いしか出てきませんでした。
先生がこちらに配慮してそう言ってくれているのは分かるのですが、
やはり本科生として同じ土俵に立っている以上、この扱いは歓迎できるものではありません。
それだけに、今学期は全科目合格点(合格ラインは60点)以上を取り平均80点超え、
これならクラスの中で真ん中くらいには入ったはずで、少し溜飲が下がりました。

ただ、ひとつ懸念としてあるのが公開されたクラス内順位表の平均点、
これが実のところ正しく計算されていないようなんですね。
確かに先学期の自分の成績は悪かったですが、それでも受講した科目のうち
3分の2は合格点を取っています。それなのにブービーより
20点以上も平均点が低いというのはどう考えてもおかしいです。

ということは、やはりシステム的な問題が発生していると考えるのが自然でしょうね。
中国の大学全てに共通するのか、それとも大学ごとに違うのかは分かりませんが、
基本的に本科生は現地学生と同じ授業を受けます。しかし、必修科目のうち
いくつか留学生が受けなくていいものと、逆に留学生専用に用意された科目があります。
例を挙げると現地学生用の「漢語」の授業、日本語的には「国語」ですが、
これを受けなくていい代わりに留学生用の「漢語」の授業を受けなければなりません。
これは現地学生向けの授業では厳しいだろうという配慮でしょう。
あと基本的に思想や民族問題など、いわゆる“国”に関わる科目は免除されます。
1年次では、「マルクス思想主義理論」、「軍事理論」、「民族及び民族政策」、
「中国近代史」などですね。どの科目もなかなか興味を引かれるのですが、
留学生にはこれらに代わって「中国概論」と「内蒙古概論」の授業が科されるので、
残念ながら授業に参加することはできませんでした。

で、ここからが本題です。これらはそれぞれの学生が所属する学院が統轄しています。
自分の場合は蒙古学学院ですね。しかし、留学生用の授業については
留学生の一切を管理している国際教育学院の管轄となります。
そして、前出の平均点はどうも蒙古学学院管轄の科目のみで算出しているようなのです。
そうすると、自分の場合留学生用の授業は90点近く取っているのに反映されず、
受けていない3科目が0点扱いで加えられるという、何だか理不尽なことに。
この問題は大学のネット個人成績管理システムにも表れています。
うちの大学ではこのシステムに学生番号でログインして科目の選択や成績の閲覧などを
行うのですが、自分の成績欄を見ても国際教育学院管轄の科目は載っていません。
軍事理論やマルクス思想は載っており、点数欄には0点(試験不参加)と書いてあるので、
見るたびにドキッとします。当初自分はこういったことが起こるのは
蒙古学学院に所属する本科留学生がほとんどいないため、蒙古学学院が学内手続きについて
きちんと把握しておらず、国際教育学院と行き違いが発生するからだと思っていました。
例えば経済や司法関係の学部には毎年モンゴル国から大量に入学するので、
そういったことは起きないのではないかと思っていたのですが、実際は関係なかったようですね。

実際のところ、間違った点数が表示されていたとしても、
それが上辺だけで内部できちんと処理されていれば問題ありません。
・・・というのは建前で、成績についてはきちんとしてもらいたいというのが本音です。
やはり目に見える形で評価されるというのは学習意欲の向上にも繋がるものですし、
これで来学期のHRでまた最下位扱いされたらたまらないですからね。



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