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2025年11月24日
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コンピューターの授業

2012年10月14日

中国はいい加減であってこそ中国であり、
いい加減じゃなくなったらそれはもう中国ではない。

と、さすがにそこまで言う気はありませんが、
事務手続きが滞りなくスムーズに進められると意外だと感じてしまいます。
…ということはやっぱり心のどこかでそういう認識があるのでしょう。
これに関するエピソードは枚挙に暇がありませんが、それはさておき。

期限が迫っていたビザの延長手続きが終わって一息ついたのも束の間、
またぞろ面倒な問題が転がり込んで来て、事務室に足を運ぶことになりました。

何かと言うと、コンピューターの授業について。
自分が在籍している蒙古語言文学科はその名の通り特にモンゴル語を
専門的に学ぶところでありますが、1年次はあまり専門的な教科はなく、
全体の中でモンゴル語の授業は3割ほどしかありません。
残りの7割は英語やら体育やらがあり、その中にコンピューターの授業というものがあります。
座学と実習がそれぞれ2時間ずつあり、この内座学の方は特に滞りなく行われています。
と言っても、田舎から出てきた生徒の中にはパソコンに触れたことがない子も居り、
それもあってか内容的にはパソコンを構成する各部位の名称の説明からという、
初心者向けも初心者向けの内容であり、その上色んな学部の混合授業なので
生徒が300人近くもいるため出席も取らないというものなのですが。
その辺は教える側も認識しているようで、正式に単位が認められる授業であるにも関わらず、
最初の授業説明の時に「出ても出なくてもいい」などと先生が宣言していました。


さて、問題は授業開始から2週間遅れで始まった実習の授業。
まず授業の体制として、実習に参加するのは座学と同じ300人ほど。
しかも指導する教師はたった1人で、この時点で教える態勢が整ってないことが分かります。
それからパソコンを300台も並べられる教室などないので、
コンピューター室がいくつもあり、そこに生徒は分散されます。でも教師は1人。
これで内容のある授業ができるのか…という疑問が浮かぶわけですが、
当然そんなことできるはずもなく、放置された生徒たちが好き勝手コンピューターをいじるだけ。

ただ、それより何より問題なのは、ログインするのに「学生カード」が必要であり、
それがない生徒は授業への参加を認めて貰えない上、
留学生の分はまだ発行されていないということなのです。
学生カードというのは、入学した生徒に割り当てられる「学生番号」が書かれているもので、
それをログインIDとして使用するためにカードがないとログインすらできないということなのですが…。
これに関して学校側に問い合わせたところ、そもそも留学生に関しては
カードの発行どころか学生番号すらまだ割り振られていないとのこと。
いつ頃できるか分からないので、できるまでの授業参加は諦め、
10月の末にもう一度問い合わせろと、そんな答えが返ってきました。
昨日今日入学した言語学生ならともかく、本科生の入学申し込み期限は7月1日、
それから3ヶ月以上経ってるのにこれってどういうことなんでしょうね。
こちらでは何が起きてもおかしくないですし、こんな記事を書いているにも関わらず、
実はそれほど思うところはなく、「まあ中国だし」と納得すらしているのですが、
それはそれとして仮にも内モンゴルを代表する大学がこれでいいのかと。

2年前と比べて言語クラス(漢語、或いはモンゴル語のみを学ぶクラス)が数倍に増えましたし、
大学として外国からの留学生受け入れ拡大を推進しているようですが、
宿舎の数が足りないなどの問題が頻発しています。
大学に留学生の完璧なサポートをしろなどとあり得ないことは望みませんが、
せめてその辺の事務的な部分くらいはしっかりしてもらいたいと思います。


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