忍者ブログ

[PR]

2025年11月12日
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

紅焼と言う名の罠

2013年06月03日

フフホトのような内陸地で暮らしていて何が辛いか。
人によって色々あるでしょうが、ただひとつ挙げるとしたら、
日常的に魚を食べることができないということ以外ないと思います。

それでも最近は大きなスーパーに行けば冷凍ものの秋刀魚や太刀魚、
それにイカやエビなどが手に入るので、昔と比べれば大分マシになりました。
何しろ以前は魚と名のつくものは泥臭い鯉しかなかった上、
祝いの席になると貴重な食べ物だからと頻繁に出されたものでした。

持て成す側からすると内陸ではなかなか手に入らない魚をご馳走しよう!
ということなのでしょうが、日本のおいしい海魚に慣れている身としては
正直あまり嬉しくないと思いつつ、しかし好意からのものだしなぁと思っていました。
今でも友達の結婚式に行くとどこの会場でも鯉一匹丸ごと煮たのが出てくるあたり、
コース料理の定番メニューとして定着しているのでしょう。
しかし、やはり肉の方が口に合うのか、他の料理と比べるとなかなか減らないですね。

最近は自分も味覚が大人になったのか、魚なら何でもいいやと思えるようになり、
結婚式は魚分を補充できる千載一遇のチャンス!とばかりに、
他の人が食べない分まで積極的に食べるようになってしまいました。


しかし、状況が良くなったとは言え、やはり魚はここでは日常食ではないですし、
値段も割高で、何よりどれもこれも「魚」としてはあまりおいしくないものばかり。
日本料理店に行けば刺身などもあるのですが、
薄っぺらいマグロの赤身が5切れほどで30元、盛り合わせで150元と、
とても貧乏学生が手を出そうと思える値段ではありません。
輸入食品店で鮭の切り身が一切れ80元で売っているのを見たときは、
目ん玉飛び出るかと思いました。あんなもん誰が買うんでしょうねえ。


さて、そんなわけで魚日照りが続く今日この頃。
しかしそんな魚っ気のない日にピリオドを打つ日が来たのです。
ある日ふらっと輸入食品店に立ち寄ると、いつもはトマトや
果物のしか置いていない缶詰売り場に見かけないパッケージ。
見てみるとそこには燦然と輝く“日式照焼鯖魚”の文字が!


 
 パッケージ

 
 中身

味は特筆することもない普通の鯖の照り焼きでした。
お値段14元なりで少し割高ですが、これくらいなら我慢できます。


しかし同時に購入したこちら。
自分は好きなものを後から食べる方なのですが、
写真の日付が示すとおりこちらを後から食べました。
なぜなら!こちらは!“鰻”なのです!うなぎ!
それを見てこちらを後から食べることにした自分を誰が責められましょう。


 
 パッケージ

 
 中身


結果から言いますと、こっちは美味しくなかったです。
いくら鰻と言っても缶詰では味が落ちるのは当たり前。
その上中国人的“照り焼き”の“紅焼”が全く口に合いませんでした。
紅焼に限らず、中国的味付けって妙に香辛料を多く使うんですよね。
西洋料理のスパイスの類は口に合うんですが、中国のは
妙に口に残る上舌が痺れるのでホント美味しくない。

材料よりも味付けが大事だと、缶詰を通して料理の基本を再確認できました。



PR
Comment
  Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字